これで完璧/【初心者向け】WEBの種類を徹底解説
今回はWEBの種類を徹底解説します。
WEB広告は大きく分けて検索広告とディスプレイ広告の2種類があります。
それぞれ分けて特徴を交えながら解説していきます。
【検索広告】
〇テキスト広告
特徴:
検索結果の上部の広告枠に表示される通常のテキスト広告
SEOよりも上部に表示されるため、クリック率や流入数増加が期待できる。
しかしながら、直近は参入する企業の増加によりクリック単価は徐々に上昇している。
〇動的検索広告
概要:
テキスト広告同様、検索結果の上部の広告枠に表示される広告であるが、
ユーザーの検索キーワードに応じて最適な広告文とリンク先を表示してくれる。
そのため、多品目ECサイトや不動産、旅行など複数の商材を抱えているサイトとの相性が良い。しかしながら、意図しないキーワードで広告が表示される可能性もあり、適宜どのような検索クエリで広告が表示されているかを確認し、意図しないキーワードで広告が表示されている場合は除外していく必要がある。
〇ショッピング広告
概要:
検索結果に画像付きで表示される広告。多品目ECでは主流の広告で、テキスト広告よりもクリック率が高くクリック単価が低い傾向が多い。通常のテキスト広告同様に、獲得に寄与したクエリをデータフィードに追加していけば徐々に表示回数も増える。
【ディスプレイ広告】
〇バナー広告
概要:
Yahoo・Google・Facebook・LINE・Twitterなどの各種プラットフォームで配信できる広告。リタゲや興味関心など各種プラットフォームのデータを用いてターゲティングとして配信可能。
〇動的リターゲティング広告
概要:
ユーザーが過去閲覧した商品をバナーとして配信する広告。ユーザーが過去閲覧した商品以外にも類似商品など複数商品を1つのバナーとして配信できるため、高クリック率・獲得率が期待できる。しかしながら、ユーザーの購入意欲に限らず広告が表示されるため、元々購入意欲が高いユーザーにも配信されてしまい、無駄コストになりうる可能性もある。
〇アフィリエイト広告
概要:
成果報酬型のディスプレイ広告。成果(CV)が発生した場合のみに一定のコストが発生するためリスクが少なく配信が可能。個人のブログやポイントサイト、大手メディアまで幅広く配信ができる。中にはポイント目当てのユーザーもいるため、成果確認は随時必要。
WEB認知調査とは?やり方やツールを徹底解説
認知調査とは市場における自社サービスの認知度や利用実態把握を調査する手法です。
競合の認知度や認知経路なども分かるため、自社サービスのマーケティング戦略にも役立つ情報が取得可能です。今回はこの認知調査について紹介します。
〇認知調査の目的
認知調査の主な目的は以下です。
・市場における自社サービスの立ち位置や認知度・利用実態把握
・競合サービスとの認知度や認知経路・認知媒体・利用頻度の差分の把握
・その差分を分析し自社サービスの改善を図る
・GAなどで取得できないオフラインのチャネルの効果計測
(例:知人経由の口コミの認知率/利用率/購入率)
・日々多様な認知施策を行っている中で、何が一番認知に効果的なのかが分かり、施策に対する適切な予算配分の目安になる。
〇認知調査で分かること
具体的には以下です。
・自社競合サービスの認知率/利用率/購入率/継続率
・上記データから競合として比較してどのファネルに課題があるのかが分かる
・上記ファネルの推移を定点観測することで、各種施策の効果が分かる
・自社競合サービスの認知経路と認知経路別の認知→利用→購入の転換率
・自社競合サービスの利用実態(週に何回程度利用するのか等)
〇認知調査のメリット
前述と重複しますが、簡潔にまとめると以下です。
・市場における自社サービスの浸透度合いが分かる
・競合サービスとの差分が分かる
・上記からマーケティングにおける課題と改善策が得られる
自社競合サービスの認知率/利用率/購入率/継続率が分かることで、注力すべき領域が明確になり、今後の戦略を考えるヒントになるでしょう。
〇認知調査のデメリット(注意点)
①年齢・性別・地域など対象ユーザーのセグメントによって回答が異なる。
全ユーザー平均的なデータももちろん重要ですが、まずは自社サービスの対象ユーザーに近い状態で分析すべきです。場合によっては全ユーザー平均的なデータと大きく異なるケースもあるため、ぜひこの点はご注意ください。
②認知調査結果がターゲットユーザーの全ての意見ではない
あくまでもその瞬間での認知調査結果でしかないため、認知調査の結果だけで施策効果を判断するのはある意味危険です。あくまでも参考データの一つとして認識しており他データと比べながら実際のマーケティング活動に活かすと良いでしょう。
〇認知調査の種類・手法
<セルフアンケートツール>
セルフアンケートツールとは、自身でアンケートを作成し対象モニターに配信する手法です。自身で設問を考える分、他社に調査を依頼するパターンを比べると安価に実施できることが大きなメリットです。ただし、設問の聞き方によって回答の精度が大きく異なるため、自身でアンケートのクオリティを担保しなければなりません。
<調査代行サービス>
調査代行サービスは他社に調査自体を全て委託する手法です。調査専門会社に依頼するため、費用の観点ではセルフアンケートと比較すると高くなりがちですが、アンケートの回答の精度はしっかりと担保されます。
〇認知調査サービス紹介
世の中には多数調査サービスがありますが、代表的なサービスをセルフアンケート型と調査代行サービスに分けてご紹介いたします。
<セルフアンケートツール>
サービス名:fastask
サービスサイト:https://www.fast-ask.com/
サービス名:Freeasy(フリージー)
サービスサイト:https://freeasy24.research-plus.net/
サービス名:questant
サービスサイト:https://questant.jp/
<調査代行サービス>
企業名:GMOリサーチ
サービスサイト:https://gmo-research.jp/service/japan-online/fs
サービス名:マクロミル
サービスサイト:https://www.macromill.com/service/net_research/
サービス名:ネオマーケティング
サービスサイト:https://neo-m.jp/research-service/netresearch/
〇よくある疑問点
Q1:どのくらいの頻度で認知調査を実施すべきか
A1:個人的な見解になりますが、理想は3カ月に1度、少なくとも半年に1度は実施し自社競 合サービスを含めた認知率/利用率/購入率/継続率の推移の変化は把握すべきだと思います。
Q2:必要なサンプル数はどのくらい必要か
A2:約2,000サンプル数のデータ母数であれば、統計的な示唆だと言われています。
そのため、約2,000サンプル数集められるであろう条件で認知調査を実施すべきだと思います。
Q3:適切な質問数
A3:一般的には約20門前後です。あまり質問数が多すぎるとモニターのモチベーションが 下がり回答の精度にも影響を与えかねないため目安として覚えておくと良いでしょう。
fastaskの紹介
今回は認知調査のセルフアンケートツールであるfastaskについて紹介します。
※認知調査に関する説明はこちらに記載してますので、ご参考ください。
〇fastaskとは
ジャストシステムが提供しているセルフアンケートツールです。
業界最大規模の500万人のモニターを抱えており、UIが分かりやすく初心者の方でも比較的スムーズに利用可能なツールです。また回答をリアルタイムで確認することができ、料金も設問数に応じて変動するため安価に実施できます。さらに、自身で作成したアンケートを配信前に専門スタッフが事前に設問内容をチェックしてくれます。まさに早い・安い・高品質の3つを兼ねそろえたツールです。
〇特徴
①最短2営業日で調査結果が分かる
調査会社に依頼すると最低でも数週間はかかるケースが多いですが、fastaskは最短2営業日で調査結果が分かります。また回答状況をリアルタイムで確認できるため、プロモーション施策後すぐに効果を分析したい場合でも有効に活用できます。
②料金が設問数・モニター数に応じて変動
自身が作成した設問数とモニター数に応じて料金が変わるため、安価に実施することが可能です。必要な際に必要な設問数で安価に実施できるため、大変便利ですね。
料金の詳細は後述で説明します。
③専門のリサーチャーが設問項目をチェック
調査は設問でどのような効き方をするかで回答の精度が大きく変わります。セルフアンケートツールは自身で設問を作成しなければならないため、設問のクオリティーを懸念される方もいらっしゃると思います。しかしながら、fastaskはアンケート配信前に専門スタッフにてチェックしてもらえるため、一定の設問の質を維持し配信が可能です。
〇料金
料金詳細は下記になります。
本調査は1問1サンプルあたり10円であるため、大変リーズナブルな価格帯で利用できます。
参照元ページ:https://www.fast-ask.com/about/charge.html
〇こんな人にオススメ
・できるだけ安価に実施したい
・100%の設問の質よりも早さを重視したい
・自身で設問を考え作成したい
〇調査実施までの流れ
①アンケートの設問を作成
②アンケートの配信モニター設定
③アンケート結果を自動集計
【広告主様向け】アフィリエイト広告の基本とASP会社の選び方
Web広告でまずは刈り取りの土台を固めるにはリスティングと同様にアフィリエイトも非常に有効な手法の一つです。そんなアフィリエイト広告に関して今回は広告主様でかつ初心者向けに説明していきたいと思います。
目次
アフィリエイト広告とは
アフィリエイト広告の特徴
アフィリエイト広告のメリット・デメリット
各社の特徴・違い
■アフィリエイト広告とは
アフィリエイトサイト(※1)に広告掲載し、その広告経由で獲得が発生した場合にアフィリエイトサイトやアフィリエイトASPに一定の報酬額(※2)を支払う費用対効果の高い広告です。
※1:アフィリエイトサイトにはLINEShoppingや楽天リーベイツなどの大手ショッピング系のポイントサイトから個人ブログまで幅広くあります。
※2:報酬には大きく定額報酬(1件あたり〇円)と定率報酬(購入金額の〇%)の2パターンあります。
■アフィリエイト広告の特徴
特徴としては、以下です。
・Yahoo/Googleなどの運用型広告のクリック課金とは異なり、獲得が発生した場合にコストが発生するためリスクが小さく高い費用対効果が期待できる
・第三者が個人ブログなどで紹介してもらうケースがあり、通常のテキスト広告やバナー広告と異なりその商品に対する情報量が多いためコンバージョン率が高くなる傾向がある。
※反対に過剰な表現や事実と反する内容として紹介されるケースもあり、この点は要注意です。
・獲得が発生した場合にコストが発生するため、日々のコスト調整は不要
・ASP会社が保有するメディアに効率的に拡大させていくため、少ない運用工数で露出増加が可能
■アフィリエイト広告のメリット・デメリット
特徴を踏まえてメリット・デメリットを整理するとこのような感じです。
<メリット>
・獲得が発生した場合にコストが発生するためリスクが小さく高い費用対効果が期待できる
・運用型広告と比較すると、運用工数がかからない
・テキスト広告やバナー広告と異なり、(第三者がブログ等で自社商品を紹介してくれるため)情報量が多くコンバージョン率が高くなる傾向がある
<デメリット>
・ASP会社や配信するメディアによっては初期費用や月額費用が一定額発生
・最低利用期間が決まっているため、すぐに停止ができない
・日々、成果の承認作業が発生
・第三者がブログで紹介してくれる過程で中には一部反対に過剰な表現や事実と反する内容として紹介されるケースもあり、記事内容のコントロールがしづらい
ASP会社は数多くあると思いますが、今回は以下3社に限定し、各社の特徴や違いを表にまとめました。今回紹介するASP会社はリンクシェア・バリューコマース・ファンコミュニケーションズ(A8)の3社です。
様々な比較項目があると思いますが、以下が各社異なる点のため選定する際のポイントしてご参考ください。
①自社商材と配信できるメディアとの相性
②料金
③海外配信の有無
④各社の広告主への向き合い方
■②料金形態に対する計算
ASPの手数料に関しては売上に対して〇%、AFFサイト報酬の〇%の違いがあります。
具体的な計算式を用いて紹介いたしますので、ご参考ください。
まず、成果報酬はASP会社との両方に一定額を支払う必要があります。
よって、コスト = ASP報酬 + AFFサイト報酬です。
※ここにメディアに対する月額費用が発生する場合がありますが、今回は割愛いたします。
▶ASP報酬が売上×3%、AFFサイト報酬は売上×2%の場合
例:アフィリエイト経由の売上10万
ASP報酬 = 100,000 × 3% = 3,000円
AFFサイト報酬 = 100,000 × 2% = 2,000円
コスト = 3,000円 + 2,000円 = 5,000円
▶ASP報酬がAFFサイト報酬×3%、AFFサイト報酬は売上×2%の場合
例:アフィリエイト経由の売上10万
AFFサイト報酬 = 100,000 × 2% = 2,000円
ASP報酬 = 2,000 × 3% = 60円
コスト = 2,000円 + 60円 = 2,060円
このようにASPの手数料の計算式によって約3000円の差分が発生いたします。
支払コストで見ると、ASP手数料が「AFF報酬×〇%」の方が安いのです。
■料金形態を踏まえた注意点
上記の通り、支払コストで見ると、ASP手数料が「AFF報酬×〇%」の方が安いのは事実です。しかしながら、1つ注意点があります。それは報酬率と売上増加の関係性です。
アフィリエイト広告における有力な拡大方法の一つに報酬率アップがあります。
報酬率アップ→アフィリエイトサイトの目立つ位置に広告掲載→売上増加のサイクルです。
リンクシェア様は売上×〇%が報酬率であるため、売上が上がらないと自社の手数料も上がりません。しかしながら、バリューコマース様・ファンコミュニケーションズ様(A8)に関してはAFFサイト報酬×〇%であるため、売上が上がらずとも報酬率が上がることで自社の手数料は増えます。もちろん、報酬率を上げることでおおよそ売上増加に繋がると思いますが、売上に寄与しない可能性も0ではないため、仮に報酬率を上げても売上が増えない場合でもASP会社手数料は増えることは念頭に置くべきでしょう。この点からリンクシェア様は他2社と比較すると確かに料金は高くなってしまう可能性がありますが、より広告主の売上にコミットする姿勢が強いのではないかと思います。
■上記を踏まえて、各社の特徴を紹介していきます。
<リンクシェア>
・こんな方にオススメ
ECサイトを運用されており、海外配信も検討、ASP会社と深い関係性を長期的に持ち続けていきたい方におすすめ
・特徴
初期費用・契約更新料がかかり価格面ではネックな印象
また独占契約であるため、他ASPを利用できない
ただし、料金体系が売上連動であるため、より広告主の売上増加に寄り添ったスタンス
他方、ASP月額費用はかからない
海外配信は可能
<バリューコマース>
・こんな方にオススメ
ECサイトを運用されているが、海外配信は考えていない。またアフィリエイトに関しては自社内に専門スタッフが在籍しており、効率的かつスピーディーな拡大が可能な状態。料金も安い方が良い。
・特徴
契約更新料はなし。初期費用が安いが月額費用が一定額かかる
最低利用期間もリンクシェア様と比較すれば短い。
他ASPとの併用可能
<ファンコミュニケーションズ(A8)>
・こんな方にオススメ
健康食品や美容コスメ、教育商材などBtoCの商材で競合商品が多数あり、常に比較検討される商材を販売されている方
・特徴
A8の特徴は何といっても豊富な提携メディア数です。3社の中では一番多く270万のメディアを保有しています。その中でも個人ブログが数多くの割合を占めているようです。そのため健康食品や美容コスメ、教育商材などBtoCの商材をお抱えの広告主様にオススメです。
競合が多い商材ですと、ユーザーは必ず口コミなどの情報収集し比較検討します。そのため、配信メディアとして個人ブログを多く抱えるA8がオススメです。実際に自社の商材の口コミサイトが今現在存在するのか「〇〇 比較」と検索してみるとよいでしょう。
検索結果に比較記事が複数ある場合は、そのサイトに広告を掲載することで獲得に寄与する可能性が考えられます。
Web広告で成果を上げる代理店との付き合い方
国内には約1500以上ものWeb広告代理店があると言われています。特にネット広告においては市場の伸び率も引き続き、成長していることもありビジネスとして参入してくる企業も増えているのではないかと思います。しかしながらこれだけ多くの会社から自社に合うWeb広告代理店を見つけ良好な関係を築くのは簡単ではありません。そこで今回は都内のWeb広告代理店から事業会社に転職した私だからこそ語れるWeb広告で成果を上げる代理店との付き合い方をご紹介いたします。
目次
■インハウス or 広告代理店か
■広告代理店の実情
■広告代理店は月額予算で選び方が変わる
■月額予算別の広告代理店の選び方
1,000万以上
100万~1,000万円
100万以下
■インハウス or 広告代理店か
そもそもWeb広告の運用をインハウスでやったほうがいいのか、代理店に委託した方がよいのかから話していきましょう。様々な意見ありますが、「Web広告経由の売上・CV比率が50%を超える場合はインハウス一択」です。例えばDtoCなどのビジネスモデルは一般的にWeb広告経由の売上比率が高くなりやすい傾向が強いので、そのような業種業態は基本的にはインハウスで運用されることを強く推奨いたします。売上の半分を占めるチャネルを他社に委ねてしまうとトラブルがあった際の損害やリカバリーが大変です。どんなに関係が密であってもこのようなケースにおいてはインハウスをオススメいたします。
また下記にインハウス運用と代理店委託のメリット・デメリットを記載いたします。
メリット・デメリットそれぞれありますが、まずは自社の現場の現状を踏まえて決めるのが良いでしょう。
▋インハウスでの運用
メリット:
・ノウハウが溜まりやすい
・運用手数料がかからない
・トラブルがあった際に訴求に対応が可能
デメリット:
・施策が頭打ちになりやすい
・媒体の最新情報が入ってこない
・専門知識が一定必要であるため属人的な業務になりやすい
▋広告代理店への運用委託
メリット:
・専門知識が豊富なため有効な施策を最短で展開できる
・媒体との関係値があり常に最新情報を活用しながら施策の実行が可能
・予算管理や効果改善、入稿、分析、レポート作成など煩雑な作業を委託できる
デメリット:
・運用手数料がかかる
・入稿ややりとりに時間がかかりスピーディーな施策が実行できない
・担当者によって成果が変わるため安定しない側面がある
■広告代理店の実情
ここで事業会社からは見えにくいWeb広告代理店の実情をご紹介していきます。
全ての代理店に共通するわけではないですが、実情の傾向として下記のような側面があります。
①広告運用手数料の相場は20%
一般的に予算の額に応じて代理店に上乗せして支払う手数料が変動します。
予算が増えれば手数料も比例して増える仕組みです。以下例です。
広告費30万の場合 :運用手数料は6万円(代理店へ支払う総額は36万円)
広告費300万の場合 :運用手数料は60万円(代理店へ支払う総額は360万円)
代理店からすれば予算30万円の顧客とと予算300万円の顧客では後者の方が儲かるため、
予算が大きい顧客へ労力を予算が大きい顧客にリソースを割く経済的力学が働きます。
そのため、予算によって選べる代理店の幅が変わってきます。またこのような背景があるため手数料を値引く行為もあまりオススメではありません。手数料が低いと代理店の利益も減ってしまうためサービスレベルが落ちてしますリスクがあるためです。
②営業窓口と広告運用者が別々でそれぞれ複数の顧客を担当している
広告代理ビジネスは労働集約型であるため、売上を上げるためには①1人あたりの担当社数を増やす、もしくは②1社あたりの予算を増やす、しかありません。そのため1社あたりに割くリソースには限りがあり、スタッフ1人のリソース配分は顧客の予算や顧客との相性によって変動します。基本的には予算が大きい顧客にリソースを割く経済的力学が働きますが、仮に予算が小さくとも、人としての関係値が築けえれば柔軟に素早く対応したくなるものです。そのため広告代理店と付き合う際は受発注の関係にとどまらず、成果が出ないときはともに悩み、共通の目標を達成したら喜び合う関係値を目指しましょう。
③優秀なスタッフほど予算が大きい顧客を担当している
これも揺るぎない事実です。優秀なスタッフを予算が大きい顧客の担当にして、より売上を上げるような側面が強いです。そのため手っ取り早く優秀なスタッフをアサインしてほしい場合は予算を増やすことが得策でしょう。
④毎年、毎Qに営業戦略の一環で注力して販売する広告媒体がある
これも全ての代理店に共通するわけではないですが、媒体との関係値を密接に築いている代理店ほど特定の広告媒体を売ろう!という戦略で営業活動しています。例えば、今QはYoutube動画広告を売るぞ!という感じです。これは代理店自体が媒体とも向き合う側面があり、特定の媒体と「うちの広告媒体を売ってくださいよ!もし目標売上〇円達成したら、いくらかインセンティブ渡します」というビジネスが発生しているからです。これにより顧客である事業会社へ突然、注力媒体を提案されるわけです。これが現状の課題に沿った提案であれば嬉しいことですが、中には代理店が上記のような理由だけで自社の売上のためだけに提案するケースもあるのが実情です。そのため、提案を受ける際には代理店の事情ではなく現状の課題を解決できそうか?という視点で聞くようにしましょう。
上記を踏まえて代理店の選ぶ・付き合うポイントは以下です
・過剰な値引き交渉は控える
・受発注の関係にとどまらず、成果が出ないときはともに悩み、共通の目標を達成したら喜び合う関係値を築く
・優秀なスタッフをアサインしてほしい場合は予算を増やす
・新たな広告媒体の提案を受ける際は現状の課題を解決できそうかを確認する
■広告代理店は月額予算で選び方が変わる
まず前提として自社の月額予算規模で広告代理店の選び方が変わってきます。どの代理店にお問い合わせした際にも、必ずまず初めに月額予算規模を聞かれます。これは前述の通り、月額予算がそのまま代理店の売上に直結するため、その代理店がメインターゲットととしている予算規模の顧客でなければ、サービスレベルが下がってしまう可能性があるためです。ただし一方で、大手代理店だからといって必ず成果が出るというわけではありません。究極的には代理店担当者との相性で成果が大きく左右されます。力量や経験が多い担当者の方がもちろん成果が出やすいですが、広告主・代理店の担当者間の相性が悪い場合はなかなか成果が出ないのも実情です。大手代理店においては下記の点で成果を出せる担当者に出会える可能性は高いと思います。
・月額1000万以上のアカウント運用経験を持つ人材が豊富
・採用時の人材レベルが高く、社内の教育支援が手厚い
・媒体社からの情報提供やサポートが手厚い
上記を踏まえて各月額予算別での代理店の選び方は以下です。
国内のWeb広告代理店を企業規模でおおまかに分類すると下記です。
大手:サイバーエージェント・セプテーニ・アイレップ・オプト・トランスコスモス
中堅:アナグラム・ソウルドアウト・メデックス...etc
中小:上記以外の会社
※おすすめの具体的な企業名は自身の独断と偏見で記載してます。正解ではないのでその点はご了承ください。
▋月額広告予算1000万円以上の場合の場合
・選べる立場なので、大手代理店数社に競合コンペを実施するのがベター
・コンペで各社からの提案内容や担当者との相性が良さそうな会社を選ぶとよい
・中堅でもこの予算規模であればエース級の担当者がアサインされる可能性が高いため、声をかけるのもあり
▋月額広告予算100万円~1000万円未満の場合
・中堅規模の代理店数社で競合コンペを実施
・ただし担当者によって力量や経験値が異なるため、代理店担当者との相性を重要視して選ぶのがオススメ
・Web広告運用に紐づくLPやクリエイティブなどの制作メニューがどの程度あるのか要確認
▋月額広告予算100万円以下
・選択は中小規模代理店が中心
・担当者の力量や経験にバラツキが多いので、より注視して伸長に選ぶのがポイント
・できれば知り合い繋がり経由で個人事業主やフリーランスを紹介してもらうのも視野に入れておくのがベター
まとめ
自社の月額予算規模で代理店の選び方が変わってきます。また代理店を選ぶ際に最も重要な点は広告主・代理店の担当者間の相性です。代理店と良好なコミュニケーションや関係を築くことで成果が変わってきます。代理店と上手にお付き合いし成果を上げるためにも本記事で紹介した要点をしっかり理解して日々の業務に取り組んでいきましょう。
【完全保存版】ECサイトにおけるWeb広告のベストプラクティス
一口にWeb広告といっても媒体やターゲティングは様々です。
しかしながら業種業態によって相性の良い媒体・キャンペーンはある程度決まっています。
そこで今回はECサイトにおける最適な媒体キャンペーンをご紹介いたします。
特に事業会社のマーケティング担当者の方の中には手探りでWeb広告のパフォーマンス改善に従事されている方もいらっしゃるかと思います。
そのような方を対象にWeb広告において最短で売上を作れる媒体キャンペーンをご紹介いたします。
ご挨拶が遅れましたが、私は都内のWeb広告代理店に約7年間勤務し、今年4月に某渋谷のIT企業で勤務してます。自社サービス(ECプラットフォーム)のマーケティングを担当しており、今現在も自身でWeb広告を運用しています。そんな自身の経験から言えるECサイトにおけるWeb広告のベストプラクティスをお伝えいたします。
■前提
①複数の商品を扱う多品目ECサイト
②ECサイトにおける商品購入をCV地点としたプロモーション
③Webとアプリの売上比率が7:3程度を想定
※メルカリのようにアプリの売上比率が高い場合はアプリ広告が中心になりますが、
今回は上記前提で最適な配信手法をご紹介いたします。
結論、下記が最適な媒体キャンペーンです。
<検索広告>
指名(自社サービス名)
動的検索広告
ショッピング広告
<ディスプレイ広告>
Criteo
<その他>
Amazon広告
下記に一つ一つの媒体キャンペーンの詳細を説明していきます。
<検索広告>
■指名(自社サービス名)
指名広告を出稿すべきか否かがよく問われますが、下記状況であれば出稿したほうが良いでしょう。
▋指名広告を出稿したほうがよい状況
①競合他社がプロモーション強化によりユーザー獲得に拮抗している
②自社サービス名で検索した際に自社サイトがSEO対策が十分にできていないため、
検索結果1位に表示されていない
上記のような状況では指名広告を一定期間出稿したほうが良いでしょう。特に①においてはモチベーションが高いユーザーを他社に取られてしまいます。特にネットリテラシーが高くないユーザーからすると特定のサービス名で検索し、それ以外のサービス名の広告が表示されていても気づかない可能性があります。そのような現状を踏まえて出稿の判断をした方が良いでしょう。
▋競合他社様が気づかずに出稿している可能性もある
マッチタイプの部分一致で意図せず、自社サービス名で広告が出稿されている可能性も0ではありません。そのため、もし自社サービス名で競合他社様が広告出稿されている場合は一度お問い合わせするのが良いでしょう。実際に筆者もお問い合わせしたことがあり、意図せず出稿されていたようで問題なく停止していただきました。
なお、指名広告を出稿するメリット・デメリットは以下です
▋メリット:
①競合他社への対抗(モチベーションが高いユーザーを他社に取られるのを防ぐ)
②広告文でセールやキャンペーンを訴求できる
▋デメリット:
オーガニック(自然検索)ユーザーを誘導するため、無駄コストになってしまう可能性がある。
■動的検索広告
動的検索広告とは自社サイトURLを登録することで、ユーザーの検索キーワードに合わせて最適な広告文とリンク先を動的に配信してくれる広告です。主な特徴・メリット/デメリットは以下です。
▋特徴
・キーワード・リンク先の設定が不要
・自社サイトURLを登録することで、ユーザーの検索キーワードに合わせて最適な広告文とリンク先を自動で広告配信
▋メリット
・キーワード・リンク先の設定が不要なので運用工数がかからない
・関連性が高い広告が自動表示される
・通常のキーワード登録では網羅的ないテールキーワードでも広告表示が可能
▋デメリット
・意図しないキーワードで広告出稿されるリスクがあるため、定期的に除外キーワード登録が必要。
説明としてはざっとこんな感じでしょうか。ECサイトで商品購入目的のユーザーは特定の商品名で検索することが多いです。しかし商品点数が多いかつ日々商品が増えていく場合において通常の検索広告だとキーワード登録が大変です。動的検索広告であれば運用工数が削減でき一定の成果を出すことが可能です。
またYahoo/Google両媒体で出稿可能ですが、経験としてYahooの方が低CPCで配信が可能です。実際に現在自社サービスで動的検索広告出稿してますが、GoogleがCPC50円に対してYahooは10円と約1/5で出稿できてます。まだ配信されていない方は先にYahooから始めるとよいでしょう。
■ショッピング広告
ショッピング広告とは画像付きで表示される広告で、ECサイトにおけるWeb広告の中で最も効果的な広告の一つです。(下記参照)
※検索結果の最上部
※ショッピングタブ
▋特徴
・データフィード(商品マスタのようなもの)で広告文や画像、リンク先を一括設定/管理
▋メリット
・検索結果の最上部やショッピングタブに画像つきで広告表示が可能
・通常の検索広告と比較すると低CPCで配信が可能
・キーワードや広告文、リンク先設定が不要なので運用工数があまりかからない
▋デメリット
・キーワード単位や商品単位での配信調整が不可
・データフィード生成と管理には商品マスタとの連携が必須で、作成や更新には少々手間がかかる
ショッピング広告なしにWeb広告で売上を上げることは困難だと断言できます。データフィード作成/管理には商品マスタとの連携で必須であるため一部作業をエンジニアに依頼することが多く少々手間がかかりますが、低CPCで配信ボリュームを多く出せるターゲティングです。また商品数が増えるたびにショッピング広告の表示機会増加→売上増加に寄与するので配信後は半自動的に売上が伸びていくことが予想されます。少しでも売上を増やすためにも早々に開始されることを強くお勧めします。
<ディスプレイ広告>
■Criteo
Criteoは動的リターゲティング広告の1種です。他にもYahooやGoogle、LINE、Facebookにも動的リターゲティングはありますが、筆者の経験上Criteoが最もパフォーマンスが良いです。そのためまずはCriteoから配信されることを推奨いたします。
▋特徴
・Yahoo面に唯一配信が可能
・様々な配信面に配信でき、低CPCで配信ボリュームを多く出せる
・機械学習が優秀でCTR/CVRに期待できる
▋メリット
・Yahoo面に唯一配信が可能
・低CPCで配信できる
・新規ユーザー獲得向けキャンペーン(CCI)も配信可能
▋デメリット
・フリークエンシーの設定が不可
その他、補足としてはリターゲティング広告はユーザーの購入意思に限らず配信されてしまうため、オーガニックユーザーを刈り取ってしまう点です。本来はCriteoの広告に接触しなくとも別のチャネルでCVする可能性があるユーザーにも配信されてしまう点はリタゲの懸念点でもあります。リタゲの予算増やしたけどサイト全体の売上は増えていないという話はよくあるパターンです。どのくらいオーガニックユーザーを刈り取っているかは明確には分かりません。そのため意図的にリタゲの予算を月ごとで増減させ、サイト全体の売上がどのように変動するかを検証し最適なリタゲの予算感を模索するかないです。Web広告を運用するものとして最適な予算感を把握するためにもしっかり検証していいきましょう。
<その他番外編>
■アフェリエイト広告
ECサイトの場合ですとアフィリエイト広告を出稿されている企業様が多くいらっしゃる印象です。国内ですとA8を運営しているファンコミュニケーションズ社様やバリューコマース様などのアフィリエイトASP会社様があるので、お問い合わせしてみましょう。
サイト上にアフィリエイト広告を出稿いている会社様が紹介されているので、自社と同様のサイトの会社様がないか調べてみると良いでしょう。
関連サイトへのリンク
https://www.a8.net/(https://www.fancs.com/)
https://www.valuecommerce.ne.jp/
■Amazon広告
自社サイト以外で商品を出品することができる場合、Amazon広告も有効だと思います。
下記記事が非常に分かりやすくまとめられておりますので、ぜひご一読ください。
ベテランが解説!Amazon広告とは?種類と運用開始に必要な3つのこと