成果報酬型動的リターゲティングのRTBhouseとは

RTBhouseとは

RTBhouseとはクリテオと同様の動的リターゲティング広告です。基本的にはリタゲなのでサイト来訪者に過去閲覧した商品とその類似商品が広告として表示されます。

 

2012年にポーランドで創業され、日本法人は2018年に法人開設されております。

既にアジアを含む世界80カ国で展開され、広告主は2000と契約されているようです。

クリテオよりも後発ではありますが、95%以上のリピート率を誇っておりクリテオにも引けを取らない広告媒体です。



RTBhouseの特徴

課金形態

・成果報酬型であるため、ユーザーがCVしたタイミングでコストが発生します。そのため広告主からするとリスクがなく広告配信できるのが最大のポイントです。

 

配信ロジック

・ユーザーの来訪歴に加えて、来訪元やサイト内での滞在時間、カートに入れる際の行動などあらゆる情報を一元管理して深層学習され広告が配信されます。

タグが設置任意のモノも含める10種類以上あり、これらのより詳細なユーザー行動データから精度高いターゲティングできることが強みです。

 

ターゲティング

・パフォーマンス

主にCVを目的としたキャンペーンでリターゲティングメニューです。

サイト来訪者のCookieデータをエンジンで学習させ、よりCPA/ROASに合わせる形で配信されます。

 

・ブランド

リタゲではない新規ユーザー獲得向けのメニューです。

ブランドにとって最も関心の高いユーザーだけにリーチするコンテキスチュアルターゲティングが可能です。これはRTBhouse独自のAIがウェブコンテンツを分析して広告主ブランドと近しい配信面かつ内容に応じて広告が表示される技術です。

配信の仕組みとしては以下のようなイメージです。

①:広告主がリーチしたいカテゴリーを選定

②:RTBhouseのAIが配信先ページ内の内容や画像、文章の文脈を取得し把握

③:①とマッチした配信面のみに広告配信される

 

クリエイティブ

・パフォーマンス

サイト来訪者が過去閲覧した商品とその類似商品がクリエイティブとして広告配信されます。(下記、イメージ)

(引用元:RTBhouseの媒体資料から抜粋)

 

・ブランド

特定の商品に焦点を当てた商品をリッチ広告として配信されます



配信面

Googleやクリテオと同様に以下の配信面に表示されます。

例:Geniee/忍者AdMax/GMO SSP/DoubleClick Ad Exchange等



クリテオとの違い

①課金形態

クリテオはクリック課金に対して、RTBhouseはCV課金(成果報酬型)となっております。クリテオではクリック課金であるため大量のImpを買い付けていることによりブラウザを囲むほど広告が表示されますが、RTBhouseはCV課金であるため、大量のImpを買い付ける必要がありません。大量にImpを出してもCVしないと課金が発生しないためです。そのため、クリテオのような事象は発生しにくいと思います。

 

②配信ロジック

クリテオは機械学習

人が「成果が良い定義」を決めており、それに基づいて広告配信の学習が行われます。

(例:CTRが高い=広告主ブランドの商品に興味がある)

学習期間は短いですが、人が指定したモノ以外は学習しない特徴があります。




RTBhouseは深層学習

「成果の良い定義」から自ら行い、膨大なデータを自身で学習し見込みが高いユーザーを見出し広告効果を最大化してくれます。そのため、学習期間は長いですが、配信エンジンの学習制度は高いと言われております。

 

③他のリターゲティング広告で配信対象として漏れていたユーザーに対して配信できる

②で説明したエンジンの学習モデルの違いにより、他のリターゲティング広告で購入意欲が低いと判断されたユーザーにも最適なタイミングで配信ができます。

 

効果最大化のためのRTBhouseの運用方法

①深層学習には2~3週間かかる想定で運用する

 前述のとおり、機械学習とはことなり深層学習が100%近くなるには2~3週間かかると想定し運用したほうが良いでしょう。早い段階で成果を過小評価し日予算や入札を変更しすぎるとパフォーマンスに悪影響を与える可能性があるため注意が必要です。

②他媒体と並行して配信する

Googleやクリテオといった他動的リターゲティングと配信面は同様のため、意欲が高いユーザーを取り合っている懸念がありますが、学習エンジンが異なるため、100%被っていることはないでしょう。また前述のとおり、他のリターゲティング広告で配信対象として漏れていたユーザーに対しても配信できるため、広告全体で意欲が高いユーザーに対して網羅的に配信する意味合いで実施するのが良いと思います。