WEB認知調査とは?やり方やツールを徹底解説

 認知調査とは市場における自社サービスの認知度や利用実態把握を調査する手法です。

競合の認知度や認知経路なども分かるため、自社サービスのマーケティング戦略にも役立つ情報が取得可能です。今回はこの認知調査について紹介します。

 

〇認知調査の目的

認知調査の主な目的は以下です。

・市場における自社サービスの立ち位置や認知度・利用実態把握

・競合サービスとの認知度や認知経路・認知媒体・利用頻度の差分の把握

・その差分を分析し自社サービスの改善を図る

・GAなどで取得できないオフラインのチャネルの効果計測

 (例:知人経由の口コミの認知率/利用率/購入率)

・日々多様な認知施策を行っている中で、何が一番認知に効果的なのかが分かり、施策に対する適切な予算配分の目安になる。

 

〇認知調査で分かること

具体的には以下です。

・自社競合サービスの認知率/利用率/購入率/継続率

・上記データから競合として比較してどのファネルに課題があるのかが分かる

・上記ファネルの推移を定点観測することで、各種施策の効果が分かる

・自社競合サービスの認知経路と認知経路別の認知→利用→購入の転換率

・自社競合サービスの利用実態(週に何回程度利用するのか等)

 

〇認知調査のメリット

前述と重複しますが、簡潔にまとめると以下です。

・市場における自社サービスの浸透度合いが分かる

・競合サービスとの差分が分かる

・上記からマーケティングにおける課題と改善策が得られる

自社競合サービスの認知率/利用率/購入率/継続率が分かることで、注力すべき領域が明確になり、今後の戦略を考えるヒントになるでしょう。

 

〇認知調査のデメリット(注意点)

①年齢・性別・地域など対象ユーザーのセグメントによって回答が異なる。

全ユーザー平均的なデータももちろん重要ですが、まずは自社サービスの対象ユーザーに近い状態で分析すべきです。場合によっては全ユーザー平均的なデータと大きく異なるケースもあるため、ぜひこの点はご注意ください。

 

②認知調査結果がターゲットユーザーの全ての意見ではない

あくまでもその瞬間での認知調査結果でしかないため、認知調査の結果だけで施策効果を判断するのはある意味危険です。あくまでも参考データの一つとして認識しており他データと比べながら実際のマーケティング活動に活かすと良いでしょう。





〇認知調査の種類・手法

<セルフアンケートツール>

セルフアンケートツールとは、自身でアンケートを作成し対象モニターに配信する手法です。自身で設問を考える分、他社に調査を依頼するパターンを比べると安価に実施できることが大きなメリットです。ただし、設問の聞き方によって回答の精度が大きく異なるため、自身でアンケートのクオリティを担保しなければなりません。

 

<調査代行サービス>

調査代行サービスは他社に調査自体を全て委託する手法です。調査専門会社に依頼するため、費用の観点ではセルフアンケートと比較すると高くなりがちですが、アンケートの回答の精度はしっかりと担保されます。

 

〇認知調査サービス紹介

世の中には多数調査サービスがありますが、代表的なサービスをセルフアンケート型と調査代行サービスに分けてご紹介いたします。

 

<セルフアンケートツール>

サービス名:fastask

サービスサイト:https://www.fast-ask.com/

 

サービス名:Freeasy(フリージー)

サービスサイト:https://freeasy24.research-plus.net/

 

サービス名:questant

サービスサイト:https://questant.jp/



<調査代行サービス>

企業名:GMOリサーチ

サービスサイト:https://gmo-research.jp/service/japan-online/fs

 

サービス名:マクロミル

サービスサイト:https://www.macromill.com/service/net_research/

 

サービス名:ネオマーケティング

サービスサイト:https://neo-m.jp/research-service/netresearch/



〇よくある疑問点

Q1:どのくらいの頻度で認知調査を実施すべきか

A1:個人的な見解になりますが、理想は3カ月に1度、少なくとも半年に1度は実施し自社競  合サービスを含めた認知率/利用率/購入率/継続率の推移の変化は把握すべきだと思います。

 

Q2:必要なサンプル数はどのくらい必要か

A2:約2,000サンプル数のデータ母数であれば、統計的な示唆だと言われています。

  そのため、約2,000サンプル数集められるであろう条件で認知調査を実施すべきだと思います。

 

Q3:適切な質問数

A3:一般的には約20門前後です。あまり質問数が多すぎるとモニターのモチベーションが  下がり回答の精度にも影響を与えかねないため目安として覚えておくと良いでしょう。